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致知社長メルマガより

毎月一回、もうすぐ100才を迎える先生(女性)に書道を習っている。

その方も素晴らしいが、今日のメルマガも素晴らしい。


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┃□□□ 致知出版社社長・藤尾秀昭の「小さな人生論」
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┃□□□      2012/1/15 致知出版社( 毎月1日・15日配信)

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│112 │使命に生きる人の迫力―日野原重明先生のこと
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『致知』の3月号の特集テーマは
「常に前進」です。

年末に書斎の整理をしていましたら、昔のノートに
こんな言葉が記してありました。

▼あなたの人格を磨き、人間性を豊かにする方法-それは尊敬する人を
 作ることである。

▼節目で気づくべきは、「いつでもこれからだ」という決意の時である。
 間違っても怒りや、憎しみや悲しみのタネをまいてはいけない。


どなたの言葉かは記していませんが、この2つの言葉は、
人が常に前進するために欠かせない言葉ではないかと思います。

尊敬する人がいなくなった時に、人の成長は止まりますし、
また、誰の人生にもいろいろな節目があるものですが、
その時に怒りや憎しみや悲しみにとらわれていたら、
前に進んでいくことはできません。
節目はそういうマイナスの感情に溺れている時ではなく、
さあ出発だと決意する時だというのです。

その通りだと思います。

この2つの言葉の意味するところをかみしめて、
今年も前進していきたいと思います。


『致知』の2月号には、聖路加国際病院の日野原先生がご登場され、
「我が命、燃焼す」のタイトルで、旧知の都倉亮さんと対談されていますが、
日野原先生は100歳のいまも前進されています。


都倉さんと日野原先生は、都倉さんのおばあさまが先生のお知り合いで、
その縁で先生は都倉さんの結婚式の媒酌も務められています。

その都倉さんが平成20年に中咽頭ガンになり、
それが左鎖骨上のリンパ節に転移し、現在も都倉さんは入院中ですが、
その合間をぬって、対談場所の聖路加国際病院に、
奥さまと一緒に駆けつけてくれました。
それだけに大変、含蓄の深い対談となりました。

この日野原先生との対談が厳しい状況にある都倉さんを励まし勇気づけ、
未来に希望の光を灯すものになることを祈らずにはおれません。


私自身もこの程、100歳の日野原先生のお姿と言葉に、
衝撃に近い感動を覚えました。


それは昨年末、NHKで放映された、先生のドキュメント番組のことです。
先生はその日インフルエンザにかかり、39度をこす身でありながら、
どこかの学校の講演会に熱を押して登壇し、役目を果たし、
顔を真っ赤にしながら帰宅されたのです。

100歳の先生が39度の高熱を出している、
悪いが講演会は延期して欲しいといっても、誰も批難する人はいないでしょう。
しかし、先生は「約束だから」と高熱を押して、出かけられた。
この事実に、私は改めて、先生の使命感の強さを思い、
形容のできないほどの感動と畏敬の念を覚えたのです。
使命感は単なる言葉ではなく、先生の人生のバックボーンそのものになっているのです。

その日野原先生が対談の中で、こう言われています。

「統計によると、私の人生はあと1年足らずしかないそうなんです。
 だから自分には死の足音が確かに聞こえてくるように思う。
 にもかかわらず、私は常に“上を向いて歩こう”という気持ちを持っている。
 
 とにかく、私の命は神様から与えられたものです。
 その与えられたものに対して自分自身がどこまでも充実して、
 感謝して生きていきたいと願い、全力疾走を続けています」



人生はいつもこれからが本番、ともいわれています。都倉さんに対しても
そう語られています。
先生は現代の覚者です。
こういう人の姿を見、気を共有し、言葉にふれていくだけでも
ご利益があるというものです。


1月28日の新春大会、皆さんとお目にかかれるのを楽しみにしています。

by 8jyou | 2012-01-16 08:28 | 感動、発見