2009年 09月 11日
教育勅語現代語訳教育に関する勅語
私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます。そして、国民は忠孝両全の道を全うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、見事な成果をあげて参りましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。
国民の皆さんは、子は親に孝養を尽くし、兄弟・姉妹は互いに力を合わせて助け合い、夫婦は仲睦まじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じ合い、そして自分の言動を慎み、全ての人々に愛の手を差し伸べ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格を磨き、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また、法律や、秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心を捧げて、国の平和と安全に奉仕しなければなりません。そして、これらのことは、善良な国民としての当然の努めであるばかりでなく、また、私達の祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、さらにいっそう明らかにすることでもあります。
このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところであると共に、この教えは、昔も今も変わらぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、間違いのない道でありますから、私もまた国民の皆さんと共に、祖父の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるように、心から念願するものであります。
~国民道徳協会訳文による~
この勅語が発布されたのが明治23年10月30日というから、大日本帝国憲法が明治22年2月11日に発布されてから1年後のことだ。
中身の論旨は以下に記します。
教育勅語の12徳
1. 孝行(こうこう)⇒子は親に孝養を尽くしましょう。
2. 友愛(ゆうあい)⇒兄弟姉妹は仲良くしましょう。
3. 夫婦の和(ふうふのわ)⇒夫婦はいつも仲睦(むつ)まじくしましょう。
4. 朋友(ほうゆう)の信(しん)⇒友達はお互い信じ合ってつき合いましょう。
5. 謙遜(けんそん)⇒自分の言動を慎みましょう。
6. 博愛(はくあい)⇒広くすべての人に愛の手をさしのべましょう。
7. 修学習業(しゅうがくしゅうぎょう)⇒勉学に励み職業を身につけましょう。
8. 智能啓発(ちのうけいはつ)⇒知徳を養い才能を伸ばしましょう。
9. 徳器成就(とっきじょうじゅ)⇒人格の向上につとめましょう。
10. 公益世務(こうえきせいむ)⇒広く世に中の人々や社会の為になる仕事に励みましょう。
11. 遵法(じゅんぽう)⇒法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう。
12. 義勇(ぎゆう)⇒正しい勇気をもってお国の為に真心をつくしましょう。
ホツマツタヱには建国の思想は恵民立国、文化立国とされる。
当時はまだヲシテ文献は発見されていないが、連綿と続いて来た恵民立国、文化立国の思想が教育勅語にはあふれている。
現代の我々にこそ、この徳目は必要とされていると感ずる。